読書日記⑴ 世界のエリートはなぜ、この基本を大事にするのか?ー戸塚隆将
今回は戸塚隆将さんの"世界のエリートはなぜ、この基本を大事にするのか?"の読んだ感想を共有したいと思います。
概要
カテゴリー:ビジネス書
文章量:普通(205ページ)
読みやすさ:普通
心に残った言葉
1. 人間関係は名前を覚えることから
この本では、筆者の学生時代の教授の様子を踏まえて人間関係を深める上で名前を覚えることが重要であるとおっしゃっています。 自分自身このことをやっているつもりになっているだけで、なかなか口に出していないのかもしれないことに気づかされました。自分は初対面の人と会うとどうしても緊張してしまって、頭の中が少しパニクりながら話してしまうので、たまに話していた方の名前をど忘れしてしまうことがあります。それは、やはり覚えることの意識が低いことと自分があまり相手の名前を発していなかったからだと思います。
これからは相手の名前をはっきり覚えられるようにしたいともっと意識していきたいと思います。
2. 関係が深まる質問
この本では、良い質問をすることで相手が話しやすくすることで相手との関係を深めることに繋がるとおっしゃっています。
たしかに自分の交友関係を考えても、仲が良くたまに会う友達の多くは、初対面時によく話しかけてくれますし、質問も良くしてくれました。今でも、そうしてくれるので、自分の話をしやすいし、自分も相手のことを知ろうとも思います。ここまで仲よくなれたのは、そう考えて見ると、初対面時の相手のおかげなのかもしれません。
これからは、自分のそんな友達のように良い質問をして、相手が話しやすくし、さらに相手に自分のことを知ってもらえるように意識したいと思います。
3. 敢えて変わった再会を心がける
この本では、いつもとは別の場所で人と会うことで、その人の新しい一面を知ることもでき、お互いの印象にすごく残るとおっしゃっています。
たぶん自分を含めて多くの人が同じ場所の同じ環境下で人と会うことを好むと思います。それはきっとどこか安心できるからだと思います。しかし、変わらない環境だからこそ、いつも以上でも以下でもないことしか経験できないのだと思います。
もちろんリラックスするためには、変わらない環境もいいですが、たまにかいつもとは違う環境で人と会ってみるのもいいのかなと感じました。
4. フィードバックをもらうチャンス
この本では、筆者は飲みニケーションは先輩や上司から、フィードバックをもらういい機会だとおっしゃっています。
最近では、若い方達が飲みの席を断ることがニュースで取り上げられたりしていますが、自分も時と場合によっては飲みの席を断ってもいいのではないかと感じます。たしかに飲みの席は、会社よりもリラックスでき、先輩や上司の方から本音をいただけるいい機会かもしれません。しかし、どの飲みの場もそういう訳ではないと思います。会社の愚痴を言ったり、不満をただ若い人になすりつけたりする上司もいると思いますし、そういう上司がいる飲みの場にいきたくないと感じるのもわかります。付き合いが大事だから我慢しろという人もいますが、我慢するかしないかその人自身が決めることだと思います。もし飲みの場が、本当にプラスに働くものであると感じられるものなら、若い人たちも誰に頼まれなくても率先して参加すると思います。いつも若い人たちだけを問題視する声がよくテレビやニュースで取り上げられますが、なぜその人たちが参加しないのかということに触れられていないのが、少し残念です。
自分はこれからも、尊敬できる先輩や上司の方が参加している飲み会に参加したいと思います。
5. 週一回仕事と関係ない人に会う
この本では、自分とはあまり関係性のない人と関わりを持つことで、自分の視野や人脈の幅を広げることが紹介されています。
このことは、自分も学生時代に短期留学をする時に大事だと感じました。それらに参加する前までは、文系の学生に対してあまり良いイメージを持っていませんでした。理由としては、おそらく自分の周りにいる多くの文系大学生が遊んでいるイメージだったからです。しかし、短期留学時に出会った文系の大学生の多くは意識が高く、常に挑戦したいと考えていました。その時に自分の視野の狭さに気づきました。人脈が狭いことで、ある特定のイメージで勝手に相手のことを決めつけてしまっていたのです。その時の自分は本当に未熟だったと思います。その後から、大学外部の関わるためにインターンをしたり、大学外のイベントに参加したりしました。
これからも自分とはあまり関係のない人と関わることを意識し、固定観念に縛られないようにしたいと思います。
6. 外国人との挨拶で気をつけたい「握手の質」
この本では、ビジネスでの日本人と外国人の挨拶の違いについて紹介しています。
たしかに日本人の挨拶は礼儀を意識し、名刺交換をするイメージがあります。そして、外国人の挨拶はフレンドリーに挨拶をし、握手を求められるイメージです。今までこの違いについてはあまり意識したことがありませんでした。自分は幼少の頃にアメリカに住んだこともありますし、今でもたまに外国人の方と接する機会があります。だからこそ、日本人でありながら、外国人の挨拶の仕方に疑問を持ったことなかったのかもしれません(単純に緊張しすぎて、それどころじゃないからかもしれませんが)。
これからは、この違いを意識しながら挨拶を行うことで、日本人にも外国人にも失礼のないように心がけていきたいと思います。
7. ポイントは三つにまとめる
この本では、ポイントを三つにまとめることで論理的かつ効率よく相手を説得できると筆者はおっしゃっています
たしかに英語の文章を書く際も、論理的にまとめるために三つの根拠を元に書くのが基本です。この英語における論理的な説得の仕方は、決して簡単に習得できるものでないと思います。なぜなら、日本語における説得の仕方は、これとは異なるからです。日本語の教科書と英語の教科書を見て気づくと思いますが、日本語の教科書は専門的な言葉や抽象的な表現が多く、理解するのが難しい文章が多いのに対して、英語の教科書は簡単な言葉が多く、本当に具体的に書かれています。別にどちらがいい、悪いと言いたいわけではありません。なぜなら、日本の教科書は自分と同じ知識量のある人に読まれても、恥ずかしくないように書くのが一般的で、英語の文章は誰でも比較的ポイントが抑えられるように書くのが一般的なのだと思います。なので、日本の説得の手段を身につけた状態で、英語の説得のように簡単にポイントを絞ってまとめるのは簡単ではないということです。
これからもポイントを三つに絞ることを意識することで、アメリカに留学した際に少しでも論理的に説明できるように準備をしておきたいと思います。
8. 20代は自己投資をする
この本では、20代の間は自分の力をつけるための自己投資をすべきだと筆者はおっしゃっています。
まさに、今自分がアメリカの大学院に向けて準備を進めていたり、ブログやサイトを運営していたりするのも自己投資だと考えています。たしかに、大学院に留学するための準備をするのに専念をすることを無駄だと感じる方もいるでしょう。しかし、自分はそうは思いません。たしかに、社会人になってから大学院に進んだ方も大勢いますが、自分は大学院で勉強をしたいという気持ちを持ちながら、その通過点として会社を選ぶことができませんでした。また、会社で働きながら留学の準備を両立させるビジョンを持つこともできませんでした。だから、この道を選びました。誰かにバカにされようが全くこの道を選んだことは後悔していません。ただ、この道を応援してくれている親への感謝は一生忘れてはいけないと思っています。
少し話が脱線してしまいましたが、これからも20代の間は、自分が挑戦したいことをひたすら挑んでいきたいと思います。それが、結果的に未来の自分への自己投資だと思っています。
9. ToDoを整理する
この本では、することをまとめて、優先順位をつけることで自分がしなくてはいけないことを効率よくすることを紹介しています。
今までに何回かToDoリストを作成して、一日を効率よく過ごそうと試みて見たことがあるが、あまり続けることができませんでした。しかし、自分が非効率に時間を使ってしまっていることも実感しています。
なので、これからは優先順位マトリクスを元にToDoリストを作成し、再度自分の生活を改めたいと思います。
10. 外国人との会議における存在感の出し方
この本では、外国人との会議での戦略的にどう役取りをするかについて紹介されています。大きく主導する役・反論や同意したりする役・まとめて結論に導く役に分類し、日本人は外国人との会議になってしまうとどうしても反論や同意したりする役をすると筆者はおっしゃっています。
たしかに、日本語でもこういう傾向の人が多いのではないかと思います。個人的な意見は出せないが、人の意見に対してだけ反論や同意をして、それなら代わりの意見が欲しいと尋ねるとまた黙ってしまう人が自分の周りにも多いような気がします。それに対して、外国の方や海外での生活を経験されている方は、自分の意見がはっきりしているイメージがあります。そうなってくると、やはりこのように意見をはっきりとぶつける外国人を前にすると日本人にはどうしても英語の語彙力がマイナスに働き、自分が思っている意見があったしても言えないという不利な状況になるのは、致し方ないのかもしれません。しかし、筆者のおっしゃるようにまとめ役として会議やディベートに参加するのはいい方法かなと感じました。反論や同意だけをしていては、自分を相手に印象付けるのがかなり難しいですし、不利になってしまいます。
だからこそ、これからはまとめ役として自分を示せるように意識したいと思いました。大学院留学でおそらくこのような場面が多くあると思うので、常に意識していたいと思います。
11. 英語は「ペラペラ」よりも論理コミュニケーション力
この本では、英語を話す上で発音だけが決して重要でないと筆者はおっしゃっています。
自分もこの意見には大賛成です。もちろん発音が流暢でなくても、はっきり話すことは重要です。はっきりと喋らずモゴモゴしていると、いくら相手が聞こうとしてくれていても理解が難しいからです。しかし、英語を母国語として話している人のように「ペラペラ」で話す必要はないと思います。なぜなら、日本を出て海外に行くと本当にいろんな訛りの英語を使う人がいるからです。いろんな訛りの方がもうすでにいるのだから、外国人の方は多少日本語訛りしていても、気にするはずがありません。もし相手に伝わらない時は、違う言葉で言い直せばいいだけです。日本に帰国して10年以上経って、自分も発音が前ほど綺麗ではないことは自分でもわかりますが、アメリカに住んでいる人より発音が劣っていると感じたことはありません。
これからも、自信を持って発言していきたいと思います。日本語と英語で発音の仕方や舌の使い方が違うのだから、発音がしにくいものに関しては現地で何回も発言し慣れるしかないと思っています。
12. リーダシップ
この本では、リーダシップがるからチームや組織を率いているポジションにつくと筆者はおっしゃっていました。
リーダシップ、つまりリーダとしてチームを引っ張り、チームの責任を持つこと。リーダになることは、自分にチームを率いる自信とある程度の覚悟を持っていないとできないとこの筆者の言葉を聞いて思いました。自分も学生時代にリーダになったことはありますが、本当に名ばかりでチームや組織のメンバーに助けられてばっかりでした。
これからは、この筆者のおっしゃるリーダシップを持てるように、自分自身力をつけていきたいと思いました。そして、いずれリーダとしてチームを率いられるようになりたいと思います。
13. 同期とのつながり
この本で筆者は、同期とのつながりは貴重な財産であるとおっしゃっていました。
自分自身このことを分かっているようで、忘れがちではないかと思いました。自分はあまり昔の友達と積極的に遊びや食事に誘うタイプではありません。だからこそ、意識していないと本当に繋がりを減らしかねないと思いました。
これからは、少しでも多くの昔の仲間と会って、さらにつながり深めたいと思いました。
- 相手の名前をはっきり覚えられるように意識する
- 良い質問をして、相手が話しやすくする
- いつもとは違う環境で人と会ってみる
- 尊敬できる先輩や上司の方が参加している席に参加する
- 自分とはあまり関係のない人と関わる
- 日本人と外国人の違いを意識しながら挨拶をする
- ポイントを三つに絞ることを意識する
- 20代の間は、自分が挑戦したいことをひたすら挑む
- ToDoリストを作成する
- まとめ役としても自分を示せるように意識する
- 自信を持って英語を話す
- リーダシップを持てるように自分自身力をつける
- 少しでも多くの昔の仲間と会う
まとめ
どういう人におすすめか
・外国人と仕事で関わる機会がある方
・現状に満足せず、次のステップに進みたい方
どういう時にまた読みたいか
自分のモチベーションが下がった時に、再度意識を高めるために読みたいと思います。留学をして成功をなさっている方が書いた本だったのでとても面白かったです。